こんばんは!晩酌ブロガーのたなしょーです。
今回ご紹介するのは、ジャパニーズウイスキーの「山﨑 ノンエイジ」です。
「山﨑ノンビンテージ」とも呼ばれています。
今でこそ原酒不足で市販されづらい銘柄ですが、筆者はとあるイベントで山﨑 ノンエイジを入手しました。
そのイベントとは、サントリーが行っている白州蒸留所のリモート蒸留所ツアー「山﨑蒸留所 ルールのないウイスキーライブ」!!。
「山﨑蒸溜所 ルールのないウイスキーライブ」とは、山﨑蒸留所のナビゲーターがライブ配信で蒸溜所を案内し、ウイスキーの愉しみ方をレクチャーしてくれるライブ型セミナーの見学ツアーです。
・360°視点映像のツアーで臨場感たっぷりな製造工程を見学
・ナビゲーターとチャット上で質疑応答ができるインタラクティブなコミュニケーション
・セミナー用ツール(非売品)でテイスティング体験
などを通じてシングルモルトウイスキー山﨑をより深く味わうことができるツアーとなっているんです。
※現在は終了してしまったようです。
この記事では、家飲みで買うお酒を探している方に向けて「山﨑 ノンエイジ」の魅力をお伝えして、味わいや特徴、その他の種類、おすすめの飲み方などを解説していきます。
山﨑 ノンエイジとは?特徴や定価も紹介
シングルモルト山﨑とは、サントリー(株)が製造するジャパニーズウイスキーです。
シングルモルトウイスキーなので、山﨑蒸溜所で造られた「モルトウイスキー(大麦麦芽のみを使用したウイスキー)」のみを原料としています。
数あるジャパニーズウイスキーの中でもグローバルな知名度を誇り、いまや日本を代表するシングルモルトウイスキーとなっています!
その山﨑シリーズの定番品である山﨑ノンエイジは、スパイシーでウッディな味わいに加えて、喉越しにかけて迫り来るフルーティーな余韻ある味わいが特徴です。
さまざまなタイプの原酒の中から、苺のように甘い香りとなめらかな口あたりが特長の「ワイン樽貯蔵モルト」が選ばれ、キーモルトとして使用されています。
山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、ワイン樽貯蔵モルトが出会うことで生まれた、個性的なジャパニーズウイスキーなんです。
定価は、サントリー公式の希望小売価格として700mlで7,000円となっています。(2024年5月5日時点。)
2023年1月は4,500円だったので、だいぶ高値に変わっています。
このように、人気を博した需要の高まりに反して原酒不足などの影響も受け、近年の価格推移としては、ECなどのネット通販では定価以上の金額となっているのが現状です。
購入方法としては、サントリー公式の抽選販売や酒屋やネット通販での購入が一般的となっています。
手っ取り早い入手方法は、高くついてしまいますがECを通じたネット通販がおすすめです。
山﨑ノンエイジの味わいは?テイスティング、評価してみた
飲み方は、ストレート・トワイスアップ・ハイボールを試しました。
【色】
微かに赤い赤褐色
【香り】
酸味のあるツーンとした香りから、フローラルで華やかな香り、りんごのようなフルーティーな香りへと変化していきます。
- フルーティー
- 6.0
- フェインティ
- 1.0
- フローラル
- 6.0
- シリアル
- 2.0
- ピーティー
- 6.0
- ウッディ
- 3.0
- ワイニィ
- 4.0
【味わい】
・ストレート
ビターでピーティーな酸味ある味わいから、喉越しにかけて現れるフルーティーな味わいのフィニッシュが楽しめます。
・トワイスアップ
酸味は残り、フルーティーさが薄まります。
甘いバニラやシナモンのような甘酸っぱくまろやかな味わいが楽しめます。
・ハイボール
酸味はあまり感じなくなり、スモーキーでピーティーな味わいが楽しめます。
山﨑ノンエイジのおすすめの飲み方
おすすめの飲み方は、トワイスアップです。
ストレートだと味わいの変化が激しかったので、加水してまろやかさを出すと綺麗で心地良い余韻が持続的に楽しめます。
安定してバランスの取れた味わいにはまってしまいます。
山﨑蒸留所について
山﨑ノンエイジは、大阪と京都の境界にある「大阪府三島郡島本町山崎」に位置する、山﨑蒸留所で生産されています。
そんな山﨑蒸留所は、1923年にサントリーの前身である「寿屋」が建設した、日本初のモルトウイスキー蒸留所として有名です。
まさにジャパニーズウイスキー幕開けの地!
また、山﨑蒸留所は、日本初の本格的国産ウイスキー、「白札(現在のサントリーホワイト)」を誕生させた蒸留所で、他にも「角瓶」「オールド」「山崎」など、日本を代表する様々な銘柄を誕生させたことで知られています。
霧に覆われる竹林は常に湿潤な気候に恵まれ、かつて千利休も愛したと言われるこの「山﨑」という地は、サントリーの創業者・鳥居信治郎氏が日本全国を探し回って見つけたウイスキー造りに最適な環境となっています。
山﨑 ノンエイジの製法
名水地「山﨑」の地下水
山﨑は、茶人の千利休が茶室を構えた名水の地「山﨑」の良質で滑らかな地下水を仕込み水として使用しています。
原料の麦芽
麦芽には、ヘビリーピーテッドからノンピーテッドまで使用されています。
2種類の発酵槽
発酵の際は、木桶とステンレス製で2種類の発酵槽を使い分けています。
また、発酵に使用する酵母も同様に、ディスティラリーズ酵母とビール酵母などで使い分けがされています。
様々なポットスチルの使い分け
蒸留時には、ストレート型やバルジ型、直火、間接など大きさや形状の異なる蒸留釜が使い分けられ、多彩な味わいを持つウイスキー原酒が製造されています。
熟成
熟成の際は、バーボン、シェリー、ミズナラ、ホッグスヘッド、新樽のパンチョンなど多種多様な樽で熟成が行われます。
山﨑の種類、その他ラインナップをご紹介
本記事では、山﨑ノンエイジをメインで解説しましたが、山﨑には他にもたくさんシリーズ品があります。
下記にまとめてご紹介しますので、ぜひ機会があれば購入してみてください。
山﨑12年
上品で繊細なテイストが特徴的な一本。
フルーティーな味わいと、幾重にも押し寄せる複雑な香味が魅力です。
定価は、サントリー公式の希望小売価格として700mlで15,000円となっています。(2024年5月5日時点。)
2023年1月は10,000円だったので、5,000円も値上がりしているんです。
山﨑18年
シェリー樽で18年以上熟成させた原酒を中心に、じっくりと後熟させたフルボティタイプの一本です。
奥行きのある、圧倒的な熟成感が楽しめます。
定価は、サントリー公式の希望小売価格として700mlで55,000円となっています。(2024年5月5日時点。)
2023年1月は32,000円だったので、比較するとだいぶ値上がりしていました。
山﨑25年
樹齢25年を超える長期熟成シェリー樽原酒を厳選し、丁寧に合わせた逸品です。
年間生産本数が千数百本の限定品となっています。
高貴な木香と複雑な甘さ、伸びのある深い余韻が特徴的です。
定価は、サントリー公式の希望小売価格として700mlで360,000円となっています。(2024年5月5日時点。)
2023年1月時点は160,000円だったので、比較するとだいぶ値上がりしていました。
「山﨑」シリーズの歴史
山﨑が初めて誕生したのは、1984年です。
山﨑12年が初めてリリースされた事が始まりになっています。
シングルモルトは、世界でも限られた好事家が嗜む酒とされていた当時、ブレンデッド主流の時代に冒険ともいえる一瓶が「山崎12年」でした。
創業者である鳥居信治郎氏の長男にして、2代目マスターブレンダーである佐治敬三氏が、「日本を代表するシングルモルトを作る」との決意からリリースされた逸品です。
その後、山﨑18年、山﨑25年、そして山﨑ノンエイジとシリーズ品が年月を経て誕生していきました。意外にも、山﨑ノンエイジは一番最後に発売となっているんです。
発売年 | 品名 |
1984年 | シングルモルトウイスキー「山﨑12年」発売 |
1992年 | シングルモルトウイスキー「山﨑18年」発売 |
1998年 | シングルモルトウイスキー「山﨑25年」発売 |
2012年 | シングルモルトウイスキー「山﨑ノンエイジ」発売 |
まとめ〜山﨑は原酒不足、価格高騰中だけど持っていて損はないウイスキー!〜
山﨑は、山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、革新的なワイン樽貯蔵モルトが出会うことで生まれた、スパイシーな味わいとフルーティーなベリー系のフレーバーが特徴的な日本を代表するシングルモルトウイスキーです。
近年の急激な需要の高まりに供給が追いついておらず、市販で出回る機会は少ない状況ではありますが、飲食店やバーで見かけた際はぜひお試しあれ!
またネットやサントリー公式の抽選販売などで購入できるチャンスもあります。
日々の晩酌を至福の時間へと変えれるウイスキーだと思いますので、ぜひご自宅に1本いかがでしょうか?