イチローズモルト ホワイトラベルの特徴や味わいを徹底レビュー

イチローズモルト ホワイトラベルの特徴や味わいを徹底レビュー

ここ数年、特に日本のウイスキー界でトレンドの一つに「ワールドブレンデッドウイスキー」があります。ワールドブレンデッドとは、その名の通り、世界5大ウイスキーのスコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズをはじめ、複数の国のモルトウイスキー原酒やグレーンウイスキー原酒を使ったブレンデッドウイスキーのことです。

そのワールドブレンデッドウイスキーより今回ご紹介するのが、「イチローズモルト ホワイトラベル」。

イチローズモルトは、WAA(ワールドウイスキーアワード)で世界一に輝いた功績を持つ、日本のみならず世界的にも人気のあるジャパニーズウイスキーです。

この記事では、「イチローズモルト ホワイトラベル」の魅力に迫り、味や種類、おすすめの飲み方などを解説していきます。

イチローズモルトとは

イチローズモルトとは、株式会社ベンチャーウイスキーが造るジャパニーズウイスキーのことです。
創業者の肥土伊知郎(あくといちろう)氏の手により、埼玉県秩父市にある「秩父蒸留所」にて2007年11月より生産されています。

名前の由来

イチローズモルトという名前は、創業者の肥土伊知郎(あくといちろう)氏に由来しています。
これは、肥土伊知郎氏の父が残した羽生蒸留所のウイスキー原酒を製品化する際に、銘柄名を名付ける必要があった事がきっかけとなっています。
ウイスキーの場合、通常は蒸留所名や土地の名前をつけることが多いですが、原酒を蒸留した「羽生蒸留所」は当時もう存在しておらず、秩父蒸留所もまだ開設させていなかった背景から自身の名前「イチローズ」を商品名に起用。思ったより語呂が良かった事から、そのまま「イチローズモルト」と言う名前でリリースされるようになったのです。

出典:【創業者紹介】株式会社ベンチャーウイスキー |公益財団法人 埼玉県産業振興公社

秩父蒸留所

イチローズモルトは、埼玉県秩父市の郊外に立地している「秩父蒸留所」にて生産されています。
秩父蒸留所は、東京都心から約100キロ離れた盆地に構えており、盆地ゆえの激しい寒暖の差が原酒の熟成を深めるなど独自の風味を醸し出す特徴を持っています。
この背景には、標高2000mを超すような山をはじめとした秩父連山の麓に立地しており、他の地域と比べてかなり早く熟成が進みやすい秩父の気候が関係しています。
故に、「秩父」と言う地域はイチローズモルトの製造には最適であり、熟成年数以上の深い味わいをもたらしていると言われています。

イチローズモルトの製法

イチローズモルトの製造工程は、ほぼ全てが手作業です。

熟成樽の製造、大麦を製麦させるフロアモルティング、また蒸留所内でボトリングとラベル貼りまで行われています。この背景には、創業者の肥土伊知郎(あくといちろう)氏の、「ウイスキー造りの全肯定に関わりたい」という思いが秘められています。

年間生産量約9万リットルという小規模な蒸留所ですが、大手に負けずと手間も時間も惜しまずに注がれているの事が世界で評価されている理由の一つとなっているかもしれません。
目標は、「100%秩父産」のウイスキー造りへの挑戦。
ゆくゆくは、木材のミズナラや麦芽の乾燥に利用する泥炭までも秩父産にすることが計画されているようです。

また、イチローズモルト最大の特徴と言っても過言ではないのが、麦汁の発酵に世界で唯一となる「ミズナラ材を使った発酵槽」を利用している事です。

ミズナラとは、”ジャパニーズオーク”とも呼ばれている、日本古来から生息している木を指します。
手入れや管理のしやすいステンレス製を用いるのが主流となっている中、秩父蒸留所は革命的な製造方法に挑戦しています。使用されているのは、北海道産のミズナラ。

ミズナラの発酵槽を使うことで、まるでお香や香木のような風味豊かな香りが原酒に付き、ミズナラにしか棲み着かない乳酸菌が、イチローズモルト独自のフルーティな味わいを作り出しているんです。

出典:【創業者紹介】株式会社ベンチャーウイスキー |公益財団法人 埼玉県産業振興公社

イチローズモルト ホワイトラベル

イチローズモルト ホワイトラベルの正式名称は、「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッド ウイスキー」です。五大生産国で生産され、秩父で熟成された様々な原酒がブレンドされています。
それぞれ個性の違う熟成原酒の中から、厳選したモルト原酒10種とグレーン原酒2種が使用され、*ノンチルフィルター・*ノンカラーで造られます。

*ノンチルフィルター … ウイスキー、特にモルトは低温になると成分が析出しオリとなり、沈殿物が発生しやすくなります。この沈殿物が発生しないように、あらかじめ冷却してオリを発生させて濾過すると濁りが出なくなりますが、同時に旨み成分も取り除き、味わいがやせてしまうのであえてこの冷却濾過をしないこと。
*ノンカラー … ウイスキーに人口的な着色をしないこと。

イチローズモルト ホワイトラベルの味をテイスティング 評価

飲み方は、ストレート・トワイスアップ・ハイボール・お湯割りを試しました。


【色】
淡い黄金色

【香り】
蜂蜜っぽいメープル香や林檎のようなフルーティーな香り。


フルーティー
10.0
フェインティ
8.0
フローラル
6.0
シリアル
2.0
ピーティー
0.0
ウッディ
2.0
ワイニィ
1.0

【味わい】
・ストレート
バランスの取れた味わいで美味しいのですが、偏った個性はあまり感じられないのが惜しいところ。
もう少し香りに似合う甘みが欲しいところです。

・水割り
ストレートよりマイルドで優しい味わいに変化します。
フルーティーさは弱まりますが、より樽香などが楽しめます。

・ハイボール
炭酸で割っていますがストレートの際に感じたフルーティーさや甘みも残っていて、非常に飲みやすいです。
晩酌など食中酒におすすめです。

・お湯割り
味わいは微妙ですが、体があったまるので寝る前などにおすすめです。

イチローズモルト ホワイトラベル おすすめの飲み方

おすすめの飲み方は、ハイボールです。
香りを楽しむならストレート一択なのですが、味わいが香りに負けている感じが歪めないのでハイボールが1番です。
イチローズモルトは度数が46%と高めなので、食中酒など晩酌用には炭酸で割ったハイボールがめちゃめちゃ合います。

イチローズモルトの種類

ここからは、その他イチローズモルトの代表的な種類をご紹介します。
イチローズモルトの歴史はまだ浅いものの、種類だけで言えば100種類近くも存在しますので、ここでは代表的なリーフラベルシリーズのみお伝えします。

イチローズモルト mwr ミズナラウッドリザーブ

「イチローズモルト mwr ミズナラウッドリザーブ」は、多彩なモルト原酒を合わせ、ミズナラの木桶で後熟されたウイスキーです。
個性的なピーテッドの原酒が隠し味になっていて、複雑で重厚な味わいが感じられます。
金色のリーフラベルデザインがトレードマーク。

イチローズモルト  ワインウッドリザーブ

「イチローズモルト ワインウッドリザーブ」は、秩父で熟成を重ねたモルト原酒がブレンドされたものを赤ワイン樽で熟成させたウイスキーです。
柑橘の爽やかさと、下に残る滑らかな甘みが秀逸です。
赤いリーフラベルのデザインがトレードマーク。

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」は、「羽生蒸留所」と「秩父蒸留所」2つの蒸留所が造った原酒を使用していることから名付けられたウイスキーです。
ミントのような爽やかなフレーバーや心地よい樽香、まろやかで艶のある甘さが感じられます。
緑色のリーフラベルデザインがトレードマーク。

イチローズモルト クラシカルエディション

「イチローズモルト クラシカルエディション」は、イチローズモルト ホワイトラベルと同じワールドブレンデッドウイスキーで、ホワイトラベルよりワンランク上の銘柄です。
ホワイトラベルよりモルト原酒の比率が高くなっており、スモーキー且つ柔らかで複雑な香りが楽しめます。
黒色のリーフラベルデザインがトレードマーク。

イチローズモルト リミテッドエディション

「イチローズモルト リミテッドエディション」は、イチローズモルト ホワイトラベルと同じワールドブレンデッドウイスキーで、ホワイトラベルよりワンランク上の銘柄です。
伝統的なダンネージスタイルの貯蔵庫で2008年の創業時から熟成させてきた原酒の中から選ばれた、ブレンドで力を発揮するモルトやグレーンをキーモルトをバランスよくブレンドしたウイスキーとなっています。
心地よい樽香と熟したプラムのようなまろやかな酸味が特徴的です。
青色のリーフラベルデザインがトレードマーク。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

イチローズモルトは、ジャパニーズウイスキーの中でも製法に独自のこだわりを持っており、秩父という土地柄もウイスキーの製造に適していることから世界から高い評価を受けています。
その中で今回ご紹介したのは、「イチローズモルト ホワイトラベル」。

リーフラベルシリーズの中でも価格帯が1番安く、入手しやすい銘柄となっています。
はちみつのような甘くフルーティーな香りとバランスの良い味わいが楽しめます。
度数は46%と高いですので、炭酸で割ってハイボールで飲むのがおすすめです。
ぜひお試しください!

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